
各種プロジェクト
映画「たいようのドロップキック」 エイガ「タイヨウノドロップキック」
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会員さまにインタビュー
映画監督をされている会員さんの映画の公開が控えている、との噂を耳にしたので早速お話を伺ってまいりました。
Q1、どのような映画ですか? |
小学生が主人公の映画なんですけど、子どもが主人公の「実写」映画って今無いんですよ。アニメはあるんですけども。依頼があったときは狙ってた訳では無いんですけど、結果的に面白いものになってるんじゃないかと思います。
舞台は神戸の新開地というところで、神戸らしい町並みや人情が残っている地域です。 ストーリーは、主人公の男の子が逆上がりをできるようになるという言ってしまえはそれだけの話なんですが、その中で少年と幼馴染の女子高生や家族との間で様々なドラマが展開されていきます。 |
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Q2、映画が生まれたきっかけを教えて下さい |
2016年12月頃に、以前から親交があった神戸市出身のレゲエシンガーSista-Kさんの「Just like you」という曲のPV(プロモーションビデオ)を制作したいという依頼が始まりでした。
実はこの曲は、Sista-Kさんのお父さんが彼女の子どもたちへ向けた思いを歌にしたものなんです。なので、最初はおじいちゃんと孫が一緒の映像を残したいというまったくプライベートな内容でした。 ただ、非常に残念なことですが、企画途中の昨年3月に彼女の父親が亡くなられてしまいました。制作チームとSista-Kさんと話し合いを重ねた結果、彼女の息子の松田花くんを主役にしたショートムービーを制作することになりました。 花くんは子役として活動していて、以前の僕の撮影した作品にも出演してくれたことがありました。彼主役でショートムービーを制作してエンディングとして「Just like you」に繋げようと考えていたのですが、それが途中で映画にしますか?という流れに変わっていきました。 |
Q3、撮影で大変だったところはありますか? |
天候が何より大変でした。
撮影は8/21~8/28で行ったのですが、真夏日・炎天下で体調を崩さないようにすることを必死に心がけました。 撮影場所が神戸の会下山(えげやま)公園というところだったのですが、会下山という山の中腹で結構広かったので、遮るものが何もなく直射日光が突き刺さるんですよね。 みんなで泣きそうになりながら頑張りました(笑) あとは、曇り空にも泣かされました。真夏の空の映像が必要なのに曇り空が続いてまったく撮影にならなくてっ悔しい時間が続いたりもしました。 無理やり撮影したり追加日程を組んだりと調整にかなり手こずりました。 |
Q4、映画製作を通して感じられたことや今後の展開はどうお考えですか? |
神戸フィルムオフィスさんのお墨付きを頂き撮影場所を無償で貸していただいたり、小学校野球部の監督さんや子供たち、公園に集うおじいちゃん、おばあちゃんにも協力してもらいながら本当に地域の皆さんのお陰で撮影ができたと思います。
他にも神戸市の様々なエリアの個人・団体様の協力の下で撮影が実現しました。感謝、感謝です。 現在は映画館に営業をかけているところで実際の公開日はまだはっきりと決まっていません。 大手の配給会社がバックにあるメジャー映画ではなく、あくまでもインディーズ映画なので配給先が決まっていません。地道に映画館に足を運んで映画を売り込んでいる最中です。 全国で観てもらえるように計画していますが、まずは何よりも物語の舞台である地元神戸で観ていただきたいと思って働きかけているところです。 そして、この映画の構想や脚本作成はOBPアカデミアですべて行いました。 昨年の3月~6月にかけてアカデミアにはとてもお世話になりました。 |
Q5、映像制作で大切にしていることは何ですか? |
「伝える」こと、「伝わる」ことですね。
ただ面白いだけでもいいんですけど、僕は映像や映画を観終わった後に、何でもいいので心に残るというか、何か感じてもらえるモノを作りたいと思っています。 |
Q6、最後にPRをお願いします |
逆上がりができない少年ができるようになる。とてもシンプルなお話です。
ただそこに、幼馴染の女子高生や家族の問題が絡み、少年が不得意な逆上がりに挑戦することで周囲と一緒に少しだけ成長します。何故、『ドロップキック』なのか?それもキーワードとして楽しみにしていただければと思います。 親子で、おじいちゃんおばあちゃんとお孫さんで、あるいはご家族揃って楽しんでいただける作品になっていると思います。是非、映画館でご覧ください。 |
スタッフの独り言(インタビュアーより) |
制作された映画のことはもちろん、過去のお仕事やこれからの映像業界のことなど、たくさんのことをお話ししてくださり、とても興味深いお話しばかりでした。
映画にかける気持ち、仲間に対する想いなど、日浦さんはとにかく情熱的な方で、聞いている私まで力が入ってしまいました。 脚本制作や映画の打合せもアカデミアでほとんど行ったそうで、とても公開が待ち遠しいです。 アカデミアで生まれた映画なのでアカデミアでも試写会を開催する予定です。決まり次第お知らせするので、どうぞ楽しみにしていてください!(アカデミアスタッフ山下) |